職場に行けなくなってしまった日

起きられない人

職場に行けなくなった経緯

こちらの記事でも書いていますが、私は令和4年12月から職場を休職しており、令和5年3月で退職することになっています。

令和4年12月までは、なんとか毎日働いていました。

ただ、当時の上司(係長)は書類の決裁に厳しい人で、私の作成した書類に決裁をくれなくなってきていました。私の能力不足も原因なのですが、その時の気分で指示が変わる人で大変でした。指示通りの書類を作っても、指示が変わってしまい修正、ということが多く、最終的に上司が自分で書類を作っていました。(上司は前に出した指示を忘れているだけで悪意はない。人間的にはとても良い人なのです。)

どうせ書類を作っても決裁をもらうことはできない、とわかっているので、書類を作ることが辛かったです。

その後、10月くらいから徐々に文字を読んでも文章が頭に入ってこなくなりました。そして、11月下旬にはついに仕事が手につかなくなりました。

今となっては、もっと早く課長や所属長に相談すれば、休職や退職はしなくても済んだんだろうなとも思います。(休職も退職も後悔はしてませんが)

でも当時は、狭い世界で波風立てたくなかったし、自分の能力不足が原因なのに上司を悪く言うようで、誰にも相談できませんでした。

朝起きられなくなってしまった日

そして、12月のある日、朝起きることができなくなってしまったのです。

その日の朝、いつも通り目覚ましで目覚めました。しかし、起き上がることができませんでした。起きなきゃと焦っているのに、脳が身体を起こす指示を出さない、という感覚でしたね。

その後も朝起きることができず、1週間当日欠勤を繰り返してしまいました。

そして休職へ

ようやく出勤したその日に課長、所属長と話し合いを行いました。

そこで翌日から休暇を取得することが決まりました。(その時はすぐに退職するつもりだったが、慰留され休暇を選択)

休んでいる間に、心療内科で診てもらったところ、「適応障害」との診断でした。

今となっては朝起きられないって時点で病気だと思いますが。

休職をしてみてどうだったか

休職することが決まった日の翌日。少し陽に当たってみようと思って玄関を出た時、自分の気持ちがすごく軽くなっていることに気づきました。なんだか、これまでより世界が鮮やかに見えました。

一方で、「適応障害」なんて辛いといえばすぐ診断がもらえる病名ですし、本当に自分が病気だとは思っていませんでした。そのため、嘘をついて休んでいるようでとても後ろめたかったです。

でも、今となってはあの時は病気だったんだなって思います。

休職前までは慢性的に精神的なエネルギーが枯渇していて何をしていても全然楽しくなかった…。

しかも、これはここ数年ずっとの話なので、書類の決裁が通らない事件は発症のきっかけでしかないです。

当時、心療内科の先生は「休んでいたら自然と何かをする気持ちが湧いてくるから心配せずしばらく休みなさい」と言ってくれていました。

当時の私はそれが信じられませんでした。笑

私はここ数年ずっと無気力で、生きるのが辛いと感じていました。でもそれは、私が元々そういう人間だからで、いくら休んでも何かを始める気力なんてどうせ湧いてこないだろうと思っていました。

むしろ、一度休職なんてしたら二度と働けないんじゃないか、そんなふうに考えていました。

でも、実際に休んでみると、徐々に気力が湧き始め、最近ではずっと始めたかったブログの開設までできるようになりました。休み始めた当初では考えられないです。

まだ回復途中ではありますが、休職をしたことについては、とても良い選択だったと感じています。

毎日生きるのが辛いと感じているなら

それは普通ではないです。辛いのが平常運転すぎて休職してみるまでそんなこともわかっていませんでした。

しんどかった頃はうつ度の簡易チェック(リンクは抑うつ度チェックができるサイトに飛びます)なんかをよくやっていましたが、重度とか中度とかになっていても、そういうもんだ、これで中度ならみんな中度だろ、とか思っていました。今ならわかります。そんなことはないです。

実際休職して3ヶ月経過した今、本当に休んでよかったと思っています。今はもう、生きることが辛いとは感じません。

精神的に病んでいる時は、休職した時のネガティブな面ばかりが見えてしまうと思います。

「休職したら二度と復職できない」「迷惑をかけてしまう」「退職することになったら人生終わり」「休職するなんて落ちこぼれだ」

そんなことはありません。休職したって人生は続くし、職場復帰した人もたくさんいる。それにもし辞めたって人生なんとでもなります。

もしあなたがどうしても辛いなら、ぜひ心療内科に行ってみてください。

あなたは、あなたが思っているよりずっと病んでいるかもしれません。

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